5th Congress of Asia-Pacific Society of Thyroid Surgery (APTS 2024)に参加しました．

金澤 丈治

この度，10月2日-5日にタイのバンコクで開かれたAPTS 2024およびPre-congresであるInternational Endoscopic Thyroidectomy Workshop in Soft Cadaverに参加しました（日本からは東大の斎藤先生との２名）．Workshop では，Trans Axilla Approachを選択しましたが，タイではTrans Oral Approachが主流とのことで，Trans Axillaのコースの参加者は事実上私のみで，インストラクターのPutthiporn Yenbutra先生から丁寧な指導を受けることが出来ました．内視鏡未経験の私としては嬉しい限りです．学会は2017年の沖縄での開催以来の参加です．今回は，久しぶりの国際学会でもありE-posterに逃げてしまいましたが，鳥取大学の福原先生をはじめ日本からも多数の聞き応えのある発表がなされていました．特に，上喉頭神経の損傷を防ぐために，その解剖学的特徴を理解することが必要ですし，損傷した場合の治療に関しても知識を得ることができました．本学会は，甲状腺外科の学会ですが，甲状腺はどの国も耳鼻科医が関わるようになってきているようです．参加者は感性の近い隣国の先生でもあり，友好的な雰囲気のなかで行われ，参加のハードルが低い学会だと思います．次回は，多数の医局員と共に参加したいと思います．学会の合間には，ワット・アルンやワット・ポーにも行って参りました．かつて読んだ小説 豊穣の海は全く理解できませんでしたが，実際のお寺は見事なものです．また，ルンピニー公園の体長2m以上のミズオオトカゲには驚きましたが，おとなしい性格とのことです．