「地域における音声・嚥下ネットワーク構築のためのご寄付のお願い」
プロジェクト開始のご報告
現代社会において、高齢化やがん治療後の後遺症などにより「声が出にくい」「飲み込みにくい」といった音声・嚥下の障害に悩む方々が増加しています。これらの障害は、日常生活の質(QOL)を大きく低下させるだけでなく、社会的孤立や健康被害につながる深刻な問題です。しかし、その治療やリハビリテーションを担う専門職の不足や、最新の医療技術の普及の遅れが課題となっています。
プロジェクトの目的
本プロジェクトでは、地域に「音声・嚥下ネットワーク」を構築し、患者さんに切れ目のない支援を届けることを目指しています。
- 嚥下・音声領域を専門とする言語聴覚士の育成 専門的な評価・訓練を担える人材を養成し、地域医療において安心できるリハビリ体制を整えます。
- 嚥下・音声改善手術の普及 披裂軟骨内転術や甲状軟骨形成術をはじめとする音声改善手術、ならびに嚥下機能改善を目的とした外科的治療を広め、患者さんにより多くの選択肢を提供します。
- 基礎研究の振興 音声・嚥下に関わる病態の解明や新しい治療法の開発につなげる研究を推進し、未来の医療に貢献します。 また、本ネットワークでは、医療機関や地域の先生方からの患者さんのご紹介にも対応します。音声・嚥下障害の評価、リハビリ、手術治療を含め、地域全体で患者さんを支援します。
寄附金の活用について
本プロジェクトは、単なる医療活動にとどまらず、地域全体で患者を支え合う仕組みをつくる取り組みです。皆様からのご寄附は、以下の活動に大切に活用いたします。
- 専門職育成のための研修・教育
- 手術や支援の普及活動
- 研究設備やデータ解析環境の整備
- ネットワーク運営体制の構築
声や飲み込みは、人と人とをつなぐ「生きる力」です。
誰もが安心して声を出し、食事を楽しみ、社会とつながり続けられる地域を実現するために、皆さまの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
お問い合わせ
このプロジェクトの内容に関するお問い合わせ
自治医科大学附属病院 耳鼻咽喉科
金澤 丈治(かなざわ たけはる)
〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1
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プロジェクトの背景や寄附の目的をまとめた資料をPDFでご覧いただけます。

