医局ブログ│自治医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座

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第31回 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 参加報告(横浜)

   

文責
金澤丈治

この度、横浜で開催された第31回日本摂食嚥下リハビリテーション学会に参加いたしました。

第31回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会 開催概要

初期研修医の片岸先生と会場のパシフィコ横浜ノース前で

今回は、初期研修医・片岸先生が「片側性声帯麻痺に対する喉頭枠組み手術が嚥下機能に与える影響」を発表、私は English session にて「Correlation between Hyodo-Komagane swallowing assessment and dysphagia-related outcomes in hospitalized patients」をポスター発表いたしました。
また、診断・評価セッションの座長も務めさせていただきました。

発表中の片岸直樹先生
嚥下領域のスーパースター金沢先生と

本学会への参加は初めてでしたが、多職種の参加する学会で、医師や歯科医師よりも看護師や言語聴覚士の参加が多く、どの会場も満席・立ち見が出るほどの盛況で、熱心な討論が行われていました。

このような学会に参加すると医療全体が、これまでの急性期疾患に重きを置いていたCureの時代から慢性疾患に対して患者教育、生活習慣改善、療養支援に重きを置くCareの時代に急速に移っていることがわかります。そして嚥下領域はCureとCareが上手く融合している分野であると思います。

さらに、嚥下領域のスーパースターである金沢英哲先生とも有意義なディスカッションをすることができました。先生は自治医大耳鼻科の同門でもあり今後ご指導頂きたい先生です。

最後に、主管をして頂きました会長の東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科 香取 幸夫教授をはじめ医局員の先生方に深く感謝申し上げます。
来年もぜひ参加したいと思います。

夕刻の帆船日本丸(横浜みなとみらい)

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